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2000年11月30日
いさか新聞 第10号
夜間高校が消えてゆく?
先日の新聞にも載っていましたが、尼崎南、武庫、東神戸、西宮西の4つの夜間高校がなくなり、
代わりに単位制高校が1校できます。
神戸市はさらに、御影工業と長田工業の2つの夜間高校を廃止し、
JR灘駅南西の神戸製鋼跡地に新しい単位制高校を建てる計画を発表しています。
まずは下のデータをご覧下さい。
年度
1998年
1999年
2000年
御影工業の入学者数
45人
51人
54人
定員に占める割合
56%
64%
68%
長田工業の入学者数
103人
127人
73人
定員に占める割合
51%
79%
46%
県内の入学者数
1682人
1884人
2017人
定員に占める割合
61%
70%
75%
少子化の時代と言われる中で、夜間高校の入学者数は減るどころかジワジワ増えてきています。
次は、ある夜間高校の生徒の実情を示すデータです。
年度
1998年
1999年
2000年
片親または両親がいない
59人
82人
90人
家が生活保護を受けている
20人
30人
38人
心身に障害を持っている
23人
20人
22人
中学3年の時に50日以上欠席
66人
69人
76人
一度、就職または他校に入学
62人
73人
98人
本人または家族が病気がち
48人
65人
データなし
40歳以上
25人
29人
39人
奨学金をもらっている
84人
77人
89人
日本語の読み書きが不自由
データなし
18人
21人
在籍生徒数
257人
261人
291人
不登校だった生徒や経済的に苦しい生徒、中高年の方から外国人まで、
本当にさまざまな生徒を受け止める「最後のとりで」になっている実態が良く分かります。
11月29日の本会議で、教育長は
「夜間高校はもともと働きながら学ぶ生徒のために作られたが、今はそういう生徒は減っている。
代わりに不登校などもっと多様な生徒を受け入れる単位制高校が必要だ。」と答えました。
私は別に、単位制高校が要らないとは思いません。
ただ、2つの夜間高校が廃止されて1つの単位制高校が出来たとき、
距離的・経済的に通えなくなる生徒や試験で落とされる生徒が、その後どうなるか心配なのです。
次は、教育委員会に請求した、夜間高校の年間コストに関する資料です。
項目
運営費
人件費
合計
御影工業高校の夜間部
3815万円
3億1272万円
3億5087万円
長田工業高校
2831万円
7億7138万円
7億9969万円
合計
6646万円
10億8410万円
11億5056万円
私は普段、「お役所仕事はどんどん民間に任せて、税金の無駄遣いを減らそう」という立場です。
定員割れしている夜間高校を統合してコスト削減という気持ちも分かります。
でも、民間が手を出さない事業、民間のサービスからこぼれ落ちた人を救う事業、
例えば夜間高校のような「セーフティーネット(安全網)」だけは、
税金を使って本気で取り組んでほしいと思うのですが、皆様はどうお考えでしょうか?
2000年1月1日より累計
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政治も捨てたもんじゃないって事を
多くの同世代の方々に気付いていただくために。
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