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1999年6月25日
 神戸空港の利便性


神戸空港は本当に便利になるのか?

井坂の質問:
神戸・関空・伊丹と出発空港が分散することで、
乗り遅れやキャンセル待ちなどが今より不便になることはないのか。
朝早くの東京行き便を飛ばすための設備、
(大型機を神戸空港で一泊させる=ナイトステイ)が計画にはないが、不便ではないか?
また、九州方面の航空便ばかりで、需要の多い四国や東北への便がないのはなぜなのか。


都心に近接していてアクセスも便利

市長の答え:
複数空港の配置によって関西全体の利便性を高められる。
都心と空港間の交通アクセスも十分あるため、都市圏の方にとっても便利がよく、
神戸にこられる方にとっても利便性は高いだろう。

助役の答え:
ナイトステイのための設備は計画中である。
路線の設定に関しては、4段階推計方に基づいて予測をした結果、
経済的な結びつきが強いと言われている九州方面の路線となった。


三空港の連携や需要予測の見直しを

井坂の再質問:
伊丹・関空・神戸の三空港は、共存どころか乗客の奪い合いになるのではないか。
関西全体の交通を考えた、三空港の役割分担の話し合いをいつ頃、何回行ったのか。
神戸空港の4段階推計法という需要の予想方法は、軒並み大きく外れている。
このような実績とかけ離れた需要予測の方法は改めた方がいいのではないか。


三空港のネットワークでどこへでも行ける

市長の答え:
需要予測の見込めなかった色々な地域の方々から、
「うちにもぜひ飛ばしてくださいよ」と実際にたくさん言われている。
他の地域から神戸に来る需要が見込めれば、そのかわりそういった地域にも行けるようにする。
関空・伊丹・神戸とネットワーク化すれば、どこへでも行ける。


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戸空港は本当に便利になるのか?

井坂の質問:

神戸空港の利便性について質問いたします。
空港推進のよりどころは、空港が出来れば新しい産業が神戸に集まって
経済が豊かになり、雇用が促進されるということでした。
ところで、もし非常に不便な空港が出来てしまえば、
新産業も集まらず経済効果も雇用の促進もあり得ません。
今の空港計画で本当に便利な空港が出来るのか、以下3点の質問をいたします。

1つ目です。神戸空港が出来て、関西という狭いエリアに3つの空港が並ぶと、
例えば、9時発神戸→東京便の次は10時発関空→東京便、
その次は11時発伊丹→東京便というように出発空港が分散することが予想されます。
乗り遅れた場合やキャンセル待ちの時など、かえって今より不便になるという指摘がありますが、
これに対してどのような対策をお考えでしょうか?

2つ目です。 ビジネスマンにとって最も利用価値の高いのが
朝早くの東京行き便であることは、ほかの空港の例を見るまでもありませんが、
この便を飛ばすためには、大型機を神戸空港で一泊させる必要が出てまいります。
神戸市の計画図には、整備用格納庫や小型機用の施設など、
ほとんど使い道の無いような施設ばかりが予定されている反面、
大型機が一泊するナイトステイの設備が見当たりません。
ナイトステイの出来ない空港は、ビジネス価値が半減するわけですが、
そのための設備と計画についてお伺いいたします。

3つ目です。神戸市の計画では、札幌・東京・那覇に5便ずつ、
但馬に1便のほかは、福岡5便、長崎2便、熊本2便、大分2便、宮崎2便、鹿児島2便と、
九州方面の航空便ばかりになっています。
その反面、仙台や四国や新潟など需要が多そうな航空便が予定されていません。
このような地域の偏りについて、何か特別な理由がおありでしたらお聞かせ願いたいと思います。


心に近接してアクセスも便利

市長の答え:

井坂議員の質問にまず私から1点お答えを申し上げます。
空港の利便性についてでございますけれども、
今ご指摘があったように大阪・関空−例えば東京便、
それぞれ時間帯がおかしくて非常に不便だというのはこれは確かです。
最近よく飛行機にのる機会が多いものですから行きますけれども、うまく時間が合いません。
また、関空へ行っても、神戸まで帰ってくるのに非常に時間がかかる、こういうことになります。

ですから一般的に神戸空港の話をしたときに、いわゆる首都圏と関西圏にとって、
航空需要というものの4分の3がその2つのところに集中しておるということでございます。  
ですから、この2大都市圏の土地利用というものが非常に稠密化しておりまして、
人口も集中しておるということになります。
ですから、複数空港の配置によりまして全体の利便性を高める、こういうことになっておるわけです。
ですから、関西圏については、関空と伊丹に加えて神戸空港を整備するということに、
神戸空港の飛行場設置許可を頂いた理由になっておるわけです。
それも増大する航空需要になお対応できる、こういうことでございます。

ですから、国内線を利用する場合、
空港へのアクセスの時間が大きなウェートを持つということになります。
例えば神戸と京都−大阪空港を使う場合、相当の時間がかかるわけです。
身近な空港が便利な空港と言えるんではないか。
ですから、アクセス時間が少ないほどいい、こういうことになるのではないかと思います。
ですから、神戸都市圏から特に西の方ですけれども、国内線を利用する場合は関空等、
その辺の費用は相当かかるということで 利便が良くない、こういうことになっております。
伊丹空港は、それぞれ発着については便数が制限されておりますから、
先ほど指摘のあったような利便性が高いとは言えない、こういうことになります。

ですから、それに加えて神戸都市圏の空港利便性は劣っておる。
といいますのは、簡単に申し上げましたら、
今全国のいわゆる県庁所在地の都市から東京へ行くのに、
かつては長野市が一番遠かったと言われております。
ところが、最近よく言われておりますのは、神戸市が一番遠いんじゃないですかと、
こういうことを言われます。
これは確かに考えようによってはそういうことになります。
例えば時間帯が外れれば、関空へ行くか伊丹に行くか、こういうことになりますから、
時間距離からいっても非常に劣っておるということです。

そういうことが現実にありますので、
都心に近接して都市機能を 活用できるということがその空港の威力といいますか、
特性を発揮することができる、こういうことになろうかと思います。
特に都心と空港間の定時制あるいは時間・容量、
そういったものについても十分持った新交通もございますので、
利便性は都市圏の方にとっても便利がよく、
また神戸においでになる方にとっても利便性が高い、こういうぐあいに考えております。

助役の答え:

それから、ナイトステイの問題があったわけでございますが、
ナイトステイはエアラインの機材繰りや、あるいは乗務員の宿泊、
あるいは福利厚生等の利便、あるいはその間を利用しての機体整備等の観点から、
主としては首都圏や関西圏の空港で行われているものです。

神戸空港は開港時340万人、開港5年後420万人と、
全国でも有数の旅客数が予測をされるわけでして、
かつ大都市圏の都心に近接して立地をし、既存の都市機能が活用できる、
こういった立地条件でもすぐれております。
このためナイトステイのためのエプロンを整備するとともに、空港島内におきましては、
ジャンボ機が収納できる整備用格納庫の整備用地も計画しておりまして、
今後とも便利な空港づくりを目指してまいりたい、このように思っています。

それからさらに、空港の利便性という中で、航空便のお話がでました。
四国とか仙台とかあるいはそういったところへの航空便が予定されていない、
地域に隔たりというご指摘があったわけでございますが、
実は神戸空港における航空需要予測と申しますのは、
国内空港で行われております一般的な予測手法、いわゆる犠牲量モデルを用いた4段階推計法、
こういった方法によりまして行われておりまして、旅客が航空か鉄道を合理的に選択する、
こういう前提の上で長期的な視点から将来経済成長率に基づきまして、
関西圏における将来の国内航空需要を関空・伊丹・神戸の3空港で分担する、
こういうことでやっておる次第です。

この中で路線の設定でございますけれども、いわゆる県間の旅客流動量の実績基づきまして、
現在の流動パターンが基本的に変わらないとする条件、
いわゆる現在パターン法によって予測をいたしておる次第でございますけれども、
その結果神戸空港は、幹線道路と経済的な結びつきが強いと言われております
九州方面の路線となったものでございます。

なお、このような神戸市の考え方を、国にも認めていただいた結果、
平成9年2月の飛行場設置許可、また今回の埋め立ての認可、
こういうことが得られたものと考えておる次第です。


空港の連携や需要予測の見直しを

井坂の再質問:

伊丹と関空だけでは関西全体の航空需要を満たしきれないから、
それを補うために神戸空港が必要だということですが、
関空はもう一本4,000メートルの滑走路が出来ますし、
伊丹も大型機の導入や増便など、あるいは規制緩和などで客席数を大幅に増やしてまいりました。
そこに神戸空港が参入すれば、共存どころか乗客の奪い合いになることが予想されるわけですが、
この点についてはどのようにお考えでしょうか?お答えをお願いいたします。

それから、伊丹や関空と互いに補いあいながら共存していくためには、
当然、関西全体の交通を考えた役割分担を、
3つの空港で綿密に話し合っていく必要があると思われます。
これまでそのような話し合いが、大体で結構ですが、
いつ頃、何回ぐらい実際にされたのか、 お答えいただきたいと思います。

もう1つ神戸空港ですが、需要予測に関して、
4段階推計法というふうなやり方で需要予測をされたそうですが、
4段階推計法というのはもう、今は閑古鳥の泣いている佐賀空港をはじめ、
軒並み大きく外れているわけです。
一方、現実を見れば、伊丹と関空から仙台行きの便は10便出ておりまして、
宮崎行きの8便、長崎行きの7便、大分行きの5便と比べてたくさん飛んでいるわけです。
しかも、仙台便の利用客は、去年1年間で2倍というものすごい勢いで伸びています。
また、もう一つ伊丹空港で最も利用率の高い便は、77.5%の座席が埋まる高知行きの便だそうです。
つまり現実には仙台や高知便は需要があるということです。

このような実績とかけ離れた需要予測の方法をとっておられて、
市の当局の方々は疑いを持っていらっしゃらないのか。
もう一度需要予測をやり直すおつもりは無いのか、お伺いしたいと思います。
この需要予測の方法で「年間340万人の利用者が見こめるので神戸空港は黒字です」
と言われると、ますます不安になってしまいます。


空港のネットワークでどこでも行ける

市長の答え:

3空港が分担をしていく場合、ここにでておりますように30便といいますが、
そういった問題の議論だけで判断するのは早計だと私も思いますけれども、
全然ここに書いていない地域の方々から、「ぜひ飛ばしてくださいよ」と、
これはたくさん言われています。
ここに書いていないとこから言わているんですから、間違いないと思います。

ですから、そういった議論は1つのモデルとしてやった計算ですから、
例えば3便を5便にしてくださいとか、これはお話になるのは決まっているわけです。
ですから、神戸市民なり、あるいはその相手さんの都市から神戸に用事がある、
神戸もそこに用事がある、だから行くんですよと、こういうことにお互いのまちをそう考えてあげないと、
一方的に、いやおたくはもうだめですよと、だから行きませんよと、
そういう言い方はないと、私は思います。
ですから、神戸にとって、お客さんが来ていただけるなら、それは結構ですから来ていただく、
そのかわりそういった地域にも行けるようにする、こういうことではないかと思います。

ですから、この3空港をうまく使うということについての議論は、
この設置許可をいただくときにいわゆるアクセス、
これは全部考慮に入れて関空・伊丹・神戸とでき上がっているわけです。
ですから、これが全部ネットワーク化すれば、それはどこへでも行けます。
しかし、時間距離というのがありますから、
確かに神戸から関空へ行くのには時間もかかります。これはもう避けられません。
しかし、関空そのものは、関空は少なくとも増やしていくわけですから、
これは国際空港ですから、外向いて相当力を入れているということは確かです。

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