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1999年12月15日
 震災復興の検証


復興5年間の検証を今後にどう活かすか?

井坂の質問:
今年はまだ震災復興10ヵ年計画の折り返し地点であり、
幕引きとしての検証ではなく、今後につながる中間チェックが必要だ。
市役所のデータ蓄積のための検証ではなく、結果を市民にフィードバックすべきだと考えるが、
検証結果を今後5年間、具体的に市民にどのように活かしていくつもりか?


市民の意見を検証し、今後の方針を公表する

市長の答え:
市民の視点から考えてもらうために、ヒアリングやワークショップを行い、
その意見を集計・分析して、今後の重点項目にまとめて市民と共有する。
神戸市はそれに対して政策を作り上げて実行する立場にある。


その方向で進めてほしい

井坂の再質問:
再質問の用意をしていたが、良い答えをもらえたので、再質問はしない。


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興5年間の検証を、今後にどう生かすか?

井坂の質問:

復興の検証についてお伺いいたします。
震災5年目のことし,神戸市としても大々的に復興の検証ということを行っていらっしゃいます。
この検証ということは,私は非常に大切だと考えておりますし,
Plan(計画)・Do(実行)・See(検証)とそういう
──こんなことをこんな若造に言われるまでもないことと思われるかもしれませんが,
ただこの「検証」という言葉が,少なからぬ被災者の方の反発を招いているというのは,
これはイメージの問題で,例えば検証戦後50年みたいに,過ぎたことを振り返っている感じがする,
復興事業の幕引きが行われているように感じるからではないでしょうか。

ことしはまだ復興計画全体の10カ年の折り返し地点なわけでして,
「検証」ではなく,名前も「中間チェック」ぐらいにしておけば,
こういう無用な反発は免れたのではないかとも思っております。  

もっとも,「名は体をあらわす」と申しますように,先日の本会議で市長のご発言で,
「市外から来られたお客さんに『本当に震災があったんですか?』とよく言われるんですよ」と,
うれしそうにおっしゃっていたのを拝見いたしますと,
やはり神戸市は震災復興は終わりと,そういう認識なのかなと,
そのようにも見えてしまうわけです。  

以上,ことしは復興10カ年の計画の折り返し地点であるという
認識に基づいて質問させていただきます。  

質問です。
この検証は,何をやった,何がうまくいったという,
そういう単なる記録の保存に終わるのではもちろんなくて,
つまり神戸市行政側のデータ蓄積を目的にするのではなく,
むしろ検証される側の市民にきちんとフィードバックされるものにするべきであると考えます。
そこで,この検証の結果を,後半5年間の復興施策に
具体的に市民にどのように生かしていくおつもりなのか,それをまずお伺いいたします。


民の意見を検証し、今後の方針を公表する

市長の答え:

検証についてということで少しお話がございましたが,
確かにご指摘があったように市民の方々からの見方というのはあると思います。

ですから,今回の作業は,当然復興の段階に至ったこの5年間を振り返ってみるということと同時に,
その次には今後どのような分野あるいは事業を重点的にやるかということ,
そして新たな段階に移行していくのにはどう考えるか,
こういうことで市民の視点から考えてもらうという,
そういうことでいろんなアンケートその他ヒアリング等については,
すべて先生方が専門の立場から,テーマの設定から将来の分析までやっていただくんですけれども,
市民の皆さん方からの意見を集約していくという立場でこの委員会が発足いたしております。  

ですから,市民は施策の客体あるいは継承されるという側からというよりも,
むしろ施策の主体となっております身の周りの暮らしのことについて聞いております。
ワークショップあるいはヒアリングで,先ほど申し上げましたようなことから,
そういう方向で意見なり提案をいただく,こういうことでやっております。  

ですから,その結果も,いろんなあれも集計していただいたり分析したり解析したりするのには
相当苦労が要ると思いますが,これはやはりその結果を皆さんに知っていただく,
こういうことで市民の皆さん方も,それに参加をした方々も意識的には共有してもらうという,
そういったことが必要になるんではないかな。
しかし,共有するにしても,皆さん方それぞれ違う意見も持っておられるわけですから,
共有と言ってもそう簡単にはできない。
しかし,大方の意見はそういうことであるのかなと,
こういうことで今回の委員会,調査・検証の作業をしておると,
こういうぐあいにご理解いただきたいと思います。  

ですから,報告書あるいは意見集約,そういったものを作成をいたしまして,
皆さん方にその結果と,それから次に進めていく重点項目あるいは方針,
こういったものを施策として実現していくという前提で今回の審査・検証が行われておると,
こういうぐあいに思っております。  

特に県との違いは,市はそういう意味で最初から申し上げましたように
草の根のところで検証していただく,こういうことを言っております。
ですから,外国の方はもちろん入ってないわけですね,
神戸市内におられる方々を対象に考えて。
意見だけを書くというようなそういうタイプではございません。
そういうことが実際に必要であれば,
そこへそれに対して施策をつくり上げて実施をするという立場にございます。  

先ほど,変なことを申し上げますけれども,
取り残したということ,これはいつも申し上げておる問題なんですが,
この5年間で取り残したものというのが実際にはあるわけですね。
こうしたかったけれどもできなかったという,いろんな壁というのが
──よく言われますけれども,壁があるわけです。

議会でも申し上げたかもしれませんけれども,余計なことですけれども,
かつてケネディは壁が3つあると,世の中にはですね。
いわゆる本当の石づくりの壁があるということをよく言われます。
それから,制度という壁がある。法律・制度ですね。
それから,個人の,人間の壁というものがある。
それを乗り越えようと思えば,やはり最後の
──前2つは物理的な問題ですね,制度かって変えられるわけですから。
変えられないものが最後の人間ということだということを,彼はベルリンの壁を見てかつて言った。  

ですから,そういうことは,人間がそういうことでどうしても越えられないものがある,
それを越える必要がある,世界的にですね。
これを彼は示唆したわけですけれども,実際にはそうは行ってない。
こういう問題でも,そういう問題は最後にはそこへ持ってくると,こういうことでございますので,
外国の方が来られてうれしそうにしておると言われましたけれども,
私はその次には必ず生活問題をつけ加えておりますんで,
その点はご理解いただきたいと思います。


の方向で進めてほしい

井坂の意見:

市民の視点でですとかワークショップ・ヒアリング,
それから結果と次の重点項目を公表するというお答えをいただきまして,
これは私再質問もいろいろ用意していたんですが,再質問する必要もなく,
非常にいい方向で答えていただけたと思っております。

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