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島くんの企業インターン日記

経済学部4回生、東灘区在住。昨夏に議員インターンに来てくれて以来の付き合い。
国家公務員を志望ながら、「その前に民間企業の厳しさを体験したい」という見上げた男。


目的

国Tの二次試験が終わったのは、7月15日。
官庁訪問で内定が取れず、来年度の進路のことを考えるにあたって、
民間で働くということを実感したくてインターンをすることにした。

8月1日に僕を受け入れてくれる社長の所に挨拶に行った。
その場でも聞かれたこと(これは官庁訪問や、先輩からも繰り返し言われたことだが)、
いったい自分は何をしたいかと言うことである。
そして、上手に答えることができなかった。

国Tの場合は、面接の前に一次試験があるので、試験対策の勉強ばかりに熱中して、
人生プランや自己分析や仕事を通して達成しようとする自己目標を深く考えた事がなかった。
また、社会人としてもマナーがどういうものか、
それがどれほど重要視されているかも実感としてなかった。
これらの要因が重なり合って内定を取れなかったのだろう。

したがって、このインターンを通して、民間企業で働く実感を得ること、
自分の事をしっかり見直すことと、また社会人としてのマナーとはどのようなものかを
体験するのがこのインターンシップの目的である。


社会人としてのマナー

1. 5S(整理、整頓、清掃、しつけ、清潔 )

2. オアシス(おはようございます。 ありがとうございます。失礼します。すみませんでした。)

3. オイアクマ(おごるな。いばるな。あせるな。くさるな。まような。)

4. 8:40から仕事始めだとすると、8:30には必ず出社するのが常識
  現実は、8:10には社員が来て清掃をしている。

5. 遅刻をしても注意してくれるのは、最初の一回だけ。
  しかも、8:10に来て、 掃除をしろとは、社員の方は言わない。
  自主的に来て、掃除をしながら自分から社員さんに話かけることをする必要がある。

6. 挨拶は、はっきりと大きな声でする。
  (意外ときちんと挨拶ができるかどうかは見られている。
  声が小さいなど、何度も挨拶ができてないと注意される。)

7. 言葉使い 「とりあえず」という言葉を、接頭語のように使う癖があるが、極度に嫌われる。
  「〜だと思う」という言い方では、自分が言った事が信頼されない。

8. 白いカッターシャツの下には白色のシャツしか着ない。

9. スーツのズボンには、しっかり線を入れておく必要がある。


社会人としての行動

1. 「〜しろ」という指示を待っているだけでは、何も声をかけてもらえない。

2. 「〜しましょうか」 「何かすることがないですか」と積極的に声をかけるのが大切

3. たとえインターンとしてでも、居眠りすること、物を食べることは論外

4. 仕事の間の休憩は5分ぐらいを目安として、頭の切り替えリフレッシュに使う。

5. ぼっーとしていても誰も注意してくれない
  →自分でしっかり周りをみて(観察力UP)、やることを探す

6. 聞き上手は、人に好かれる
  →上手な質問をして、自分が聞きたい事を話してもらう(聴力UP)。

7. 口に出しては言ってくれないが、社会人は、マナーや行動をしっかり見ている

8. 習慣や規則または伝統には、それなりの理由がある。絶えず、なぜを考えるのが大切。


社会人としての忙しさ

起床 7:00 出社 8:10 退社 20:00 帰宅 21:00 就寝 24:00
家での時間は、3時間しかない。(社会人は目茶苦茶忙しい)

お金を稼ぐという目的だけでは、精神的に持たない。何か積極的な目標が必要になる。
そのためには、自分が何をしたいのか、しっかりとした自己分析が必要。
労働条件だけを考えると、地方公務員がベスト(?)←実際働いている人に聞く必要あり。


社会人が新人を見ているポイント

1. 新人としての必要条件(真面目さ、明るさ、素直さ、やる気
  →さらに、一人前の社会人となるためには、何かのプロになる必要がある。
  →自分の方向性と、その会社で身につくスキルが一致する必要あり。

2. 好感度が大切 挨拶、笑顔がないと好感度は得られない。
  社内外を問わず、好印象は、得をする。
  (例)〔上司が部下の昇進を決める時に、営業の人に意見を求める時がある。
      営業は人間性が大事。
      どこも競争なので、商品が品質的に同じならば、値段の差がつきにくい。
      その場合は、人間関係で他の会社の購入価格を教えてもらえることがある。
      それより少し低い価格に自社の価格を設定すればよい。〕

3. はきはきと話すことが大切 何も話さないと内気な人間に思われる。

4. 気が利く人間になる必要性

5. どんな事にでも、一言お礼を言う事が大切。


中小企業の現実

1. 日本はピラミッド社会で、ほとんどの中小企業は、大企業の下請け会社である。
  大企業に頼らず、自社のオリジナル製品で勝負している企業はほとんどない。
  したがって、両者は、運命共同体。大企業が儲かれば、中小も儲かる。

2. 日本の人件費の高さ→産業の空洞化→大工場だけでなく、下請けもなくなる。

3. 日本のブルーワーカーの勤勉性(愛社精神)→日本の技術力を支える。
  (QC活動、ZD活動)例 車の改良は、現場のラインで起こることがよくある。


中小企業と金融機関

金銭面では、いわゆる自転車操業をしている。
運転資金が必要だが、銀行の経営が厳しいので、融資の審査が厳しい
(絶対につぶれないような企業にしか、貸さない)
 →信用力がない中小企業は、融資を受けにくい。


重厚長大産業の大きさ

1. 三菱の高砂工場 従業員三千人 一年で原子力発電機4台
  多数(約100社)の下請け(部品メーカー 重工と部品メーカーをつなぐ商社)

2. 三菱の神戸造船所 従業員 一万人 四台のコンテナ船(7万トン、船長 300M)
  潜水艦 トンネルの穴掘り機(シールド)

3. ピラミッドの頂点→影響力は大きい 重工の会社の方針は、
  自社だけでなく、無数の下請け企業に影響

4. 大企業と中小の相互依存的な関係 大企業が仕事がなくなる→下請けも同様 
  部品メーカ(専門商社)が、ミスをする。→ 重工の工場が止まる


明石支店で一週間はたらいて分かったこと

1. 流通の現実(検品、配送)ジャスト イン タイム方式によるやたらに細かい発注

2. メーカー(ニチアス) 専門商社(ツチダ産業) 重工(三菱)がそれぞれ違う書類を使う。
  かつ、一枚毎に押される膨大なハンコの量 →事務の仕事量。
  その他、事務の仕事には大量の電話、ファックスの処理

3. 現場で(工場)で働くことの大変さ 炎天下のしたで、ずっと動き回っている肉体的なつらさ。
  単純作業であることの精神的なつらさ。


まとめ

公務員試験が終わって、少しの間、なぜ試験に落ちたのかよく分からなかった。
それが、インターンが終わってよくわかった。
面接のとき、見られているのは、専門的な知識ではなかったのだろう。
話し方や態度の社会的マナー、人当たりのよさや素直さなどの好感度を見られていたのだろう。
僕が土田産業に来て、はじめから指摘されたのはまさにそこだった。
どれだけ未熟だったか。。。
言われてみれば当たり前のことから、僕が全く気がついていない部分もあった。
それに気づけただけでも、大きな財産となり来年の就職活動に役に立つだろう。

二つ目には、競争の大変さである。
朝8時から来て、夜も8時なるまで必死にみなさん働いている。
神船に行って、向こうの設計の人と話す時の話し方、価格交渉、トラブルの処理。
民間の競争ってのは、厳しいなという実感が出来た。

たとえ、公務員になっても、この感覚はわすれずにいたい。
最後に、何もわからずにやってきた学生に対して、
皆さんいろいろやさしく教えてくれてありがとうございました。

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