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2002年3月
 いさか新聞 17号 「”開発から福祉へ”の市長公約は?」

●福祉予算アップ? きめ細かい政策?

●開発予算ダウンは計画どおり?

●K-JETとフルーツフラワーパークが破綻

●予算委員会で提案9連発


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祉予算アップ?きめ細かい政策?

3月は皆様からいただいた税金の使い道を決める、一年で最も大切な予算議会があります。
毎年「いさか新聞」では、色々な角度から予算を分析して特集記事を載せていますが、
今年は「開発から福祉へ」という矢田新市長の公約が、初予算で実現されたかどうかチェックします。

予算項目

新年度予算←前年度予算

コメント

@福祉予算総額
(国民年金費を除く)

1842億円 ← 1814億円
(28億円、1.5%のアップ
さすが矢田市長!
・・・と喜ぶのはまだ早い

A児童福祉の予算
(児童扶養手当を除く)

322億円 ← 311億円
(11億円、3.5%のアップ

病後児保育、保育所3ヵ所、児童館2ヵ所、
子育て支援室などが新メニュー

B障害者福祉の予算

179億円 ← 171億円
(8.4億円、5%のアップ
障害者作業所5ヵ所、障害者地域生活支援センター、知的障害者ガイドヘルプなど

C高齢者福祉の予算

154億円 ← 155.5億円
(1.6億円、1%のダウン)

介護保険施設の入所相談センター、
緊急ショートステイ、高齢者施設2ヵ所など

D福祉施設の予算

84.5億円 ← 117.5億円
(33億円、28%のダウン)
箱モノ福祉はもう卒業?
それとも赤字で施設が建てられない?

E公衆衛生の予算

52.7億円 ← 50.6億円
(2.1億円、4%のアップ)

35歳無料健康診断、肝炎ウィルス検査、
妊婦健康診断など、予防は大切です

F生活保護の予算

587億円 ← 544億円
43億円、8%のアップ
実は福祉予算が増えた原因はココ

良く言えば「きめ細かな新メニューが並んでいる」が、実態は「お金のかからない政策しかできない」。
児童福祉と障害者福祉は一歩前進と評価できますが、
福祉予算が増えた最大の理由は生活保護費
です。

 

発予算ダウンは計画どおり?

ポートアイランド2期や六甲アイランド南を埋め立てる港湾事業は666億円(2%ダウン)
空港島や複合産業団地を造成する新都市整備事業は1233億円(9%のダウン)になり、
矢田市長は「開発予算を減らして福祉にまわした」と言っていますが、本当にそうでしょうか?

開発地名

全体計画

13年度完成

14年度予定

土地売却の実績

進出企業

ポートアイランド2期

390ha
382ha
(98%)
383ha
(98%)
20ha
(5%)

28社

複合産業団地

270ha

45ha
(17%)

55ha
(20%)

25ha
(9%)

28社

西神工業団地

275ha
275ha
(100%)
275ha
(100%)
170ha
(60%)

132社

実際に、新都市整備事業は収入が1167億円から948億円へ19%もダウンしており、
市長が意識的に開発予算を減らしたのではなく、
土地が売れないので予算を減らすしかない
というのが現状です。

 

K-JETとフルーツフラワーパークが破綻

関西国際空港とポートアイランド2期を結んでいたジェット船「K-JET」が廃止されました。
前号でお伝えした地下鉄海岸線と同じく、需要予測が甘すぎたために毎年赤字を出し続け、
神戸市が赤字の穴埋めのために合計110億円も融資を続けた末の廃止です。
けれども会社は倒産させずに存続させ、借金は将来またK-JETが復活してから返し始めるそうです。

1993年のオープンから赤字続きの北区・フルーツフラワーパークも神戸市に79億円で施設を売却し、
そのお金でパーク建設当時の借金を先に返して、借金利子地獄から脱出を図ります。
一方で、公債基金(神戸市の将来の借金返済のために積み立てているお金)を取り崩してまで
フルーツフラワーパークの施設を買った神戸市が、どうやって79億円の元を取れるか疑問です。

どちらも、これ以上ずるずると赤字を出し続けるよりはマシな判断ですが、
第3セクターの経営責任を問わずに、簡単に税金を出して救済してしまうのは問題があると思います。

 

算委員会で提案9連発

私は政党に所属していませんので、予算委員会では毎日すべての部局に質問するチャンスがあります。
今回の予算委員会で提案したものの中から、いくつか選んでご報告します。

境局に対して・・・

◆建物を丸ごと省エネ改造して、その後で浮いた水道光熱費から報酬を受け取る「ESCO事業」を
  市内の企業に広めるとともに、市役所でもESCO事業の導入をしてはどうか?

◆石油に代わる燃料となり、プラスチック・紙・医薬品の原料にもなる植物「産業用大麻」について、
  ヨーロッパでも解禁されていることから、神戸市でも栽培研究を始めてはどうか?

道局に対して・・・

◆阪神地域の4市が共同で水源開発をしている「阪神水道企業団」について、
  これ以上の無駄なダム開発を止めるために、神戸市がコントロールできる仕組みが必要ではないか?

宅局に対して・・・

若年世帯への敷金補助制度をもっと充実させて、市外から若者を多く呼んで来られないか?

◆東京都荒川区のように、光ファイバーインターネットの初期工事費に補助金を出してはどうか?

防局に対して・・・

◆鈴鹿市のように、各区の消防署で住民票の受け渡しなどの24時間サービスが出来ないか?

◆市民救命士がもっと活躍できるように、再講習の徹底や、居場所を示すシールなどはどうか?

健福祉局に対して・・・

◆神戸市の国民健康保険料は東京の2倍高いが、予防にもっと予算を使って医療費を減らせないか

◆障害者の生きがいを提供している小規模作業所について、国の補助金をうまく活用して  
  安定した経営をしてもらうためにも、法人化しやすいような支援策が必要ではないか?

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