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いさか新聞9号

 市バス委員会にて
 

井坂: 神戸市のバス事業は、232億円の支出に対して乗車料収入は113億円、
つまり使ったお金の49%しか稼げていない。
残りは老人パス料金や補助金など一般会計の税金から穴埋めしているが、
それでも赤字になっているのは商売として破綻しているのではないか?
運輸省の調査によれば、民間バスが1km走るのにかかる人件費は336円、
公営バスは全国平均で632円、神戸市はなんと700円を越えている。
市バス事業の根本的な問題は人件費にあると認識しているか?

交通局長: 公務員の給料は、やはり一定の水準を保たなければならない。
経営健全化計画に従い、嘱託(退職後のOB職員を安く雇うこと)を5%増やし、
職員の削減などに取り組んでいく。

井坂: 市バスにこだわるのではなく、市内の公共交通を市バス・民間バス、
NPOやボランティアの送迎サービスなどで総合的にまかなう考えはないのか?

交通局長: 70年の歴史を持つ市バス事業を、市民のために守り抜いていきたい。

井坂: 京都市バスでは、今春から一部の営業所を民間バス会社に委託している。(※1)
ただし、バス路線と価格の設定は京都市が権利を持ったまま、
バスの運転・整備・営業所の管理だけを民間に委託する形になっている。
この営業所はコストが3割ちかくカットされたと聞くが、
設置は市が責任を持ち運営は民間に委託するという事業手法について、
来年の規制緩和(民間バスが市内で自由に路線設定できる)を前に見解を聞きたい。

交通局長: 市バスに対する市民の信頼があり、
民間バスが走ったら違和感があるのではないか?

井坂: 京都の民間委託の場合、車両も制服も京都市バスのものを使っているため、
住民の方はほとんど民間委託に気づいてないとも聞いた。
大切なのは「市バス事業」の維持ではなく、バス路線と価格の維持である。
走っているのが市バスだろうが民間バスだろうが住民にとってはどちらでも良く、
安いバス路線がこれまで通り確保されれば良いのではないか?(※2)

交通局長: そのような意見を言われると寂しい。
「市バスでなきゃダメなんだ!」と言われるようなバス事業にしたい。

井坂: 企業会計でいつも議論になる公共性と企業性についてだが、
大事なのは公共性で、企業性はコストダウンのための手段でしかない。
民間の方が安くて良いサービスをすることがハッキリしているのであれば、
公営事業をあえて民間に譲るのも住民のためである。
企業性を優先して組織・事業の維持ばかりを考え、
そのために安易な値上げや税金投入を行うのは本末転倒である。以上。

※補足1
京都市バスでは職員の解雇は特に行っておらず、
定年退職で減った分を民間に委託することでスムーズにいったそうです。

※補足2
民間バスでも採算の合わない路線に限って、福祉路線として税金を投入すべきです。

       〜9月28日、バス事業会計の決算委員会の議論より〜


2000年1月1日より累計

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