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いさか新聞 第10号

 夜間高校が消えてゆく?

先日の新聞にも載っていましたが、尼崎南、武庫、東神戸、西宮西の4つの夜間高校がなくなり、
代わりに単位制高校が1校できます。
神戸市はさらに、御影工業と長田工業の2つの夜間高校を廃止し、
JR灘駅南西の神戸製鋼跡地に新しい単位制高校を建てる計画を発表しています。

まずは下のデータをご覧下さい。

年度

1998年

1999年

2000年

御影工業の入学者数

45人

51人

54人

定員に占める割合

56%

64%

68%

長田工業の入学者数

103人

127人

73人

定員に占める割合

51%

79%

46%

県内の入学者数

1682人

1884人

2017人

定員に占める割合

61%

70%

75%

少子化の時代と言われる中で、夜間高校の入学者数は減るどころかジワジワ増えてきています。

次は、ある夜間高校の生徒の実情を示すデータです。

年度

1998年

1999年

2000年

片親または両親がいない

59人

82人

90人

家が生活保護を受けている

20人

30人

38人

心身に障害を持っている

23人

20人

22人

中学3年の時に50日以上欠席

66人

69人

76人

一度、就職または他校に入学

62人
73人
98人
本人または家族が病気がち

48人

65人

データなし

40歳以上

25人

29人

39人

奨学金をもらっている

84人

77人

89人

日本語の読み書きが不自由
データなし

18人

21人
在籍生徒数
257人

261人

291人

不登校だった生徒や経済的に苦しい生徒、中高年の方から外国人まで、
本当にさまざまな生徒を受け止める「最後のとりで」になっている実態が良く分かります。

11月29日の本会議で、教育長は
「夜間高校はもともと働きながら学ぶ生徒のために作られたが、今はそういう生徒は減っている。
代わりに不登校などもっと多様な生徒を受け入れる単位制高校が必要だ。」と答えました。
私は別に、単位制高校が要らないとは思いません。
ただ、2つの夜間高校が廃止されて1つの単位制高校が出来たとき、
距離的・経済的に通えなくなる生徒や試験で落とされる生徒が、その後どうなるか心配なのです。

次は、教育委員会に請求した、夜間高校の年間コストに関する資料です。

項目

運営費

人件費

合計

御影工業高校の夜間部

3815万円

3億1272万円

3億5087万円

長田工業高校

2831万円

7億7138万円

7億9969万円

合計

6646万円

10億8410万円

11億5056万円

私は普段、「お役所仕事はどんどん民間に任せて、税金の無駄遣いを減らそう」という立場です。
定員割れしている夜間高校を統合してコスト削減という気持ちも分かります。
でも、民間が手を出さない事業、民間のサービスからこぼれ落ちた人を救う事業、
例えば夜間高校のような「セーフティーネット(安全網)」だけは、
税金を使って本気で取り組んでほしいと思うのですが、皆様はどうお考えでしょうか?


2000年1月1日より累計

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多くの同世代の方々に気付いていただくために。

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