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2001年11月
 矢田市長の方針 〜市民とともに創る神戸〜

一日も早く復興を成し遂げ、新たな飛躍に向けて、市民と力を合わせて21世紀の神戸の礎を築く。

市政の基本は、市民福祉の向上にある。
少子高齢社会に適切に対応するとともに、市民の抱えるくらしの不安を解消し、
市民が未来を信じ、「安心して元気にくらせるまち」の実現に全力を注ぐ。
そのため、市政の流れを変え、「市民によるまちの経営」へとかじを取る。
そして、市民の知恵と力を結集するとともに、「地域」を重視し、
「人が活き、人が育ち、人が集う」魅力あふれる元気なまちづくりを政策の基本とする。

1.一人ひとりの「市民が主役のまち」の実現

○市民一人ひとりをまちの主役とし、地域の力を市政の基盤とする。

市民の生の声を市政に反映するため、市民の中に飛びこむ「まちかどトーク」を実施し、
また広く各界の参加を得て、市民とともに新しい神戸を創るための政策提言会議、
ネットワーク「こうべ市民の知恵」を開催する。

特に、「地域」を基本として市政を展開し、地域のつながり、
地域の力が最大限発揮できるしくみづくりや区役所の機能強化に取り組む。

大規模な投資は抑制し、市民生活に身近な投資を優先するとともに、
既存の施設を再評価し幅広い活用をすすめるなど、ソフトのしくみを重視する。  

そのため、民間の人材を市政に活かす一方、職員の意識を変え、仕事の仕方を大胆に見直し、
行財政の改革を全職員が心を一つにしてやり遂げる。

2.人と環境にやさしい「安心してくらせる環境福祉のまち」の実現

○高齢者、障害者、子ども、女性が互いに助け合い、支え合いながら、
地域で安心してくらせる福祉のまちづくりに最優先で取り組む。  

歩ける範囲で生活のできる、地域重視のコンパクトタウンの実現をめざし、
くらしやすく、バリアフリーで、環境への負荷の少ないまちづくりをすすめる。  

高齢者が在宅で自立して生活できるサービスや介護支援体制を充実するとともに、
必要な介護施設の整備をすすめる。  

障害者の就労等自立支援を充実するなど、福祉水準をさらに向上させる。  

また、市民が世界最先端の医療を受けられるよう、
医療産業都市づくりをすすめるとともに、市民病院の整備に取り組む。  

さらに、ごみの4分別収集の早期実現や総合リサイクルセンターの整備をすすめ、
循環型社会の実現をめざす。  

特に、危機管理体制は強化し、くらし・すまい・まちの防災力を高め、国際防災安全都市をつくる。  

核のない平和な神戸港を守る。

3.子どもたちが「伸びやかに育つ教育のまち」の実現

○地域が子どもたちを見守り育てるまちづくりをすすめる。  

児童の虐待防止や学校園での安全対策に全力で取り組むとともに、
保育所の待機児童ゼロや学童保育の拡充など、
安心して子どもを産み育てられる子育て支援のまちをめざす。  

地域と学校の関わりをより強めるため、地域とともに歩む学校づくりをすすめるとともに、
地域の人が持つ知恵や技能を子どもたちに教え伝えることのできる場を設ける。  

また、子どもと大人の新しいきずなづくりのための子ども・教師と地域住民が
一体となって取り組む本音トークの開催のほか、青少年の居場所づくりをすすめる。  

学校でのいじめや不登校等の問題解消のための心のケア対策を充実するとともに、
子どもたち一人ひとりを大切にした授業をすすめる。

4.誰もが生きがいを感じる「魅力ある文化のまち」の実現

○神戸らしさを活かし、地域文化を育て、くらしにいこいと安らぎをあたえ、
人が集まり魅力あふれるまちをつくる。  

芸術・生活文化活動への支援を強化するとともに、
六甲山での芸術村のほか、絵画や音楽などの市民の身近な発表の場をつくる。  

また、地域スポーツクラブの全市展開など、アスリートタウンの実現をめざす。  

さらに、地域の歴史・伝統と水・みどり・光を活かしたまちづくりや里づくりを展開するとともに、
集客観光ゾーンのさらなる振興をはかる。  

地下鉄海岸線を活かしたまちづくりをすすめ、インナーシティーの活性化に全力で取り組む。

5.働く人の能力と知恵が活きる「元気な産業のまち」の実現

○「人」が活きる価値創造都市をめざし、若者の力、女性の感性、高齢者の知恵、
そして世界の人々の知識を活用する。  

新たに2万人の雇用の場を創るため、医療・環境などの成長産業や臨空産業等の立地推進、
既存産業の高付加価値化や経済的規制、
特に、経済特区の実現や工場等制限法の撤廃を国に働きかける。  

医療産業については、世界的な研究開発機関や企業の集まるクラスターづくりに取り組む。  

神戸港の活性化については、ユーザーの負担軽減をはじめ、港の競争力を強化するほか、
港が賑わう仕掛けづくりをすすめ、新たな物流空間や都心ウォーターフロントを構築する。  

神戸空港については、その活用に力を注ぎ、
チャーター便やビジネスジェットも就航する多機能で利便性の高い空港をめざす。  

さらに、神戸のものづくりの技術の高度化を一層支援していくため、
ロボットテクノロジーの開発に取り組むとともに、
新神戸ブランドの創造や商店街・小売市場でのコミュニティビジネスを展開する。  

中小企業の緊急不況対策として、超低利の融資や機動的な支援を行うとともに、
地元企業の仕事量を確保し、発注率を引き上げる。

 

2001年11月
 矢田市長の基本政策

1.一人ひとりの「市民が主役のまち」の実現

○市政を「市民によるまちの経営」へとかじをとり、住民合意をまちづくりの基本とし、
  市民参画条例を制定する。

○情報公開・説明責任を徹底する。

○「まちかどトーク」を行い、市民の生の声を市政に反映する。

○市政に女性や民間の知恵と能力を活かすため、
  政策提言会議ネットワーク「こうべ市民の知恵」を開催する。

○民間の人材を市政に活用する。

○男女共同参画条例を制定する。

○市民主体の協働のまちづくりや地域福祉を推進するため、ボランティア・NPOや
  コミュニティと連帯し、地域のつながりや地域の力が最大限発揮できるしくみをつくる。

○区の機能強化や規制の緩和、財政の健全化と外郭団体の統廃合をすすめる。

○21世紀復興記念事業から生まれた市民主体の活動やイベントが、
  今後も継続発展できるよう支援していく。

○ハードの施設建設重視から、既存施設や人材の有効活用など
  ソフトのしくみ重視への転換をすすめる。

○六甲アイランド南の大水深バース計画は凍結するなど大規模投資を抑制し、
  市民生活に身近な環境福祉への投資を優先する。

2.人と環境にやさしい「安心してくらせる環境福祉のまち」の実現

○歩ける範囲で生活ができる、地域重視のコンパクトタウンの実現をめざし、
 くらしやすく環境への負荷の少ないまちをつくる。

○すべての人にやさしいユニバーサルデザインを積極的に導入し、
  バリアフリーのまちづくりを展開する。

○高齢者が知恵や経験、技能を生かして社会や地域に積極的に参加できる場づくりをすすめる。

○高齢者が在宅で自立して生活できるサービスや介護家庭リフレッシュ事業など
  介護支援体制を充実する。

○特別養護老人ホームの待機者を解消するとともに、
  痴呆性高齢者グループホームやケアハウスを拡充し、シルバーハウジングの介護機能を強化する。

○障害者の就労等自立支援を充実するとともに、障害者や家族を24時間支えるしくみをつくるほか、
  総合療育センターの機能充実や自閉症児対策にとりくむ。

○保健医療体制を充実し、働き盛りの35歳から5年ごとに無料健診を実施するとともに、
  小児科救急をはじめ救急医療体制を強化する。

○市民が世界最先端の医療が受けられるよう、医療産業都市づくりをすすめるとともに、
  市民病院の整備にとりくむ。

○エコタウンまちづくりを全市域ですすめ、市民のエコロジー活動を支援する。

○総合リサイクルセンターを整備し、ごみの4分別収集を早急に全市で実施するなど
  ごみの減量・リサイクルを推進し、地球環境にやさしい循環型社会の実現をめざす。

○快適な都市環境を確保するため、下水道の高度処理や総合的な自動車公害対策をすすめるとともに、屋上緑化など都市部での緑化にとりくむ。

○今後整備する学校に太陽光発電設備を設置するなど、
  公共施設への自然エネルギーの導入をすすめる。

○危機管理体制を強化するとともに、くらし・すまい・まちの防災力を高め、国際防災安全都市をつくる。

○神戸港駅跡地を、震災復興と平和を祈念する公園として整備するほか、
  災害と平和について学ぶことができる記念館をつくる。

○核のない平和な神戸港を守る。

3.子どもたちが「伸びやかに育つ教育のまち」の実現

○児童の虐待防止に全力でとりくむ。

○保育所の待機児童ゼロをめざすとともに、幼稚園の公私格差の是正、
  学童保育の拡充など安心して子どもを産み育てられる子育て支援のまちをめざす。

○学校園や保育所などの安全対策を徹底する。

○地域が子どもたちを見守り育てるという視点から、地域と学校の関わりをより強め、
  「地域とともに歩む学校づくり」をすすめる。

○地域の人が持つ知恵や技能を、子どもたちに教え伝えることのできる場を設ける。

○子どもと大人の新しいきずなをつくるため、生きた体験学習を充実するとともに、
  子ども・教師と地域住民による本音トークを開催する。

○学校でのいじめ、不登校の問題の解消にとりくみ、子どもたちの心のケア対策を充実する。

○複数担任制など少人数教育をすすめ、子どもたち一人ひとりを大切にした授業を行う。

○IT化に対応した教育環境の整備をはかるとともに、科学・技術に対する興味がもてる学習を充実する。

○青少年の居場所づくりをすすめるとともに、悩みの相談機能を充実する。

4.誰もがいきがいを感じる「魅力ある文化のまち」の実現

○いこいと安らぎを与える芸術文化活動・生活文化活動の支援を強化する。

○「神戸アスリートタウン」の実現をめざすとともに、スポーツ医学や健康・スポーツ産業の振興をはかる。

○北神地域に図書館を整備するとともに、各区図書館の蔵書の充実など、より利用しやすいものにする。

○地域の歴史・伝統と水・みどり・光を活かした魅力あるまちづくりをすすめるとともに、
  人と自然が共生する里づくりを展開する。

○ホスピタリティにあふれる観光・コンベンションのさらなる振興をはかり、
  アーバンリゾート都市の実現をめざす。

○六甲山にスタジオやアトリエを設け、音楽家や美術家などが集う芸術村をめざすとともに、
  絵画や音楽などの市民の身近な発表の場をつくる。

○旧居留地やウォーターフロントに人が集まるしくみをつくり、新しい神戸文化を創造発信していく。

○地下鉄海岸線を活かしたまちづくりを推進し、人口の呼び戻しをはかり、
  インナーシティの活性化に全力でとりくむ。

5.働く人の能力と知恵が活きる「元気な産業のまち」の実現

○新たに2万人の雇用の場をつくる。そのため、ポートアイランド・複合産業団地などに
  医療・環境などの成長産業や臨空産業などを育成・誘致するとともに、
  既存産業の高付加価値化や経済的規制の見直しをはかる。

○神戸起業ゾーンの充実をはかるとともに、
  国に対し経済特区の実現や工場等制限法の撤廃を働きかける。

○先端医療センターの整備、医療研究機関の立地、
  医療産業の集積により医療産業クラスターを形成する。

○外国・外資系企業の誘致を促進するとともに、中国・アジアや欧米の企業との交流・融合をすすめる。

○市街地にビジネススクールや大学等の誘致をすすめるなど、知識創造のまちをめざす。

○神戸港の活性化のため、ユーザーの負担軽減をはじめ、
  港の競争力を強化して貨物、企業、船社誘致を積極的にすすめる。

○時代の変化に対応して、港を、新たな物流空間や人・物・情報の集まる
  魅力ある都心ウォーターフロントとして再構築する。

○神戸空港を、医療産業や集客観光産業など幅広いビジネスに対応でき、
  チャーター便やビジネスジェットも就航する多機能で利便性の高い空港として活用していく。

○光フアイバー網の有効活用をはかり、SOHOやベンチャービジネスの創業を支援する。

○ロボット王国神戸をめざし、ロボット研究所を立ち上げ、
  医療や防災などの分野でのロボットテクノロジーの開発にとりくむ。

○中小企業の情報化とものづくり技術の高度化をすすめるとともに、
  産学官の連携を強化し、大企業や大学のもつ特許等の移転をすすめる。

○新神戸ブランドの創造や商店街・小売市場でのコミュニティビジネスの展開にとりくむ。

○神戸ブランド農漁業の振興をはかるとともに、
  農村地域の特性に合わせた「ふる里一誇事業」をすすめる。

○中小企業への緊急不況対策として、超低利の融資や機動的な支援を行う。

○地元中小企業の仕事量を確保するとともに、発注率を引き上げる。

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