2005年08月08日
◯理事(井坂信彦)
こちらの財団とか,あと産業振興局の本局のいろんな事業を拝見しておりましても,
最近は特に非常にきめの細かいというか,特定の,こことここを情報で連携させようとか,
そういう的を絞った施策が多いように感じるんですが,
こういう方向性は私は反対しないんですけども,
結局,最後に効果がどういうふうに出てくるのかなというところが少し気になっておりまして,
1つ1つを文書で拝見すると,こういうことも必要だろうとか,
これはきっとニーズがあることだろうとか,いいことだろうというふうに思うわけですけれども,
実際にそれがどういうふうに効果を出しているかという,
その成果のはかり方を何かお持ちなのかどうか。
多分このきめ細かい1つ1つの事業について,1つ1つ,これをやったから,
こういう成果のはかり方があって,こういう成果が出ましたとかは言いにくいと思うんですけども,
せめて,この財団の主な柱の事業1つ1つについて,いろいろやった結果,
こういう成果の測定をしたところ,
こういう成果が上がりましたというようになっているのかどうかをお聞きしたいと思います。
◯南産業振興局参与((財)神戸市産業振興財団専務理事)
成果でございます。いろいろな指標があると思います。
具体的な数字で上げるのが一番かと思いますけれども,
例えばですね,私どもインキュベーション施設,本当に学生,主婦から始まった
創業準備オフィス,その中間のスモールオフィス,
法人が入っていただいております育成室,
そういう3段階に分けたインキュベーション施設つくってございますけれども,
上場企業が1社出ておるというのは,よく自慢してるんですけれども,
そういうふうなことで目に見えた成果というのが数字で上げますと,
このインキュベーション施設の卒業生も含めましたものですね,
これで今のところ450名を超える雇用効果がございます。
これなんかも,私どもの産業振興センターが直接かかわって,
直接の雇用というふうな見方もできようかと思います。そういうふうな効果がございます。
また,ISOのファミリーをいろいろ
専門家派遣で取得していただくように支援しておりますけれども,
これらにつきましても今までで84件取得していただいたというふうなことで,
これは企業の中を整理するなり中小企業の方々が受注をするのに
大変役に立っておるというふうに聞いてございます。
あとは,いろいろ数字的なものを調べれば,
またお答えできるかと思いますが即答できるのがその程度でご勘弁願いたいと思います。
それと産業振興センターはですね,
先ほど申し上げたように,上場企業が出たというふうなことで,
常にインキュベーション施設への応募が2倍を超えるという,
他のインキュベーション施設よりも相当な人気がございます。
特に育成室につきましては,上場予備軍もございますし,
我々としては知名度が上がってるんではないかなと。ここ数年,
特に知名度が上がってるんじゃないかなと思っておりますけれども,
まだまだご存じでない方も実際いらっしゃいます。
今回の企業訪問でも知らなかったという方もいらっしゃいますので,
この辺は我々PRに努めてまいりたいと思います。
ここ2~3年,PRするためにE-Tipsとか,そういうふうなものも発信しておりますし,
バナー広告を募集したり,PRについてはもう常に力を入れてまいりたいと思ってございます。
あらゆる相談事業については,もう産業振興センターの1階へ行ったら,
ほとんど間に合うでというふうな形にまで高めていきたいと,
そのように思っております。
◯理事(井坂信彦)
成果のことに関連して重ねてお聞きしたいんですけども,
ベンチャー支援とかインキュベーションをやっていて,
ひとつ難しいなと日ごろから思っておりますのが,
いろいろ税金を使って知恵を使って汗を流しながら支援してあげた企業が,
何か必ずしも神戸に定着するとも限らなかったり,あるいはよそに行くにしても,
何かそれほど思ったほど,何とか神戸にかりがあるなと,
お世話になったなと思って案外いただけてなかったりということがあるのが
時々残念に感じることなんですが。
例えば,先ほど大阪産業創造館の例も出しましたけども,
やっぱり大阪産創館で自分たちは大きくなったんだみたいな話を割とよく聞くのに対して,
神戸が必ずしもそういう帰属意識というか,
どこまで企業を囲い込んでいいかどうかは議論があるところやと思うんですけども,
やっぱり実際のお金でやっているという側面もありますので,ただ支援したらいいかというと,
できれば,やっぱり将来的に神戸に貢献してほしいわけですよね。
だから,お答えの中であった,神戸の雇用が450名ふえたというのは,
それは1つのやった成果が返ってきている部分やと思うんですけども,
何かもうちょっと,そこまでつなげて,
やっぱり神戸のお金を使って将来的に何か神戸に返ってくるところまで見越して
意義のある事業と,企業にとってはいいかもしれないけれども,
そこまではつながる見込みがはっきり見えない事業と,あるいはいいと思ってやってるけども,
本当は成果につながっていない事業がまざっているように感じるので,
何かその辺がもう少しうまく測定して,これはもうやめるとか,
これは本当にいいから続けるとか,そういう議論が内部であるのかどうかを,
もう1度お聞きしたいと思います。
◯坂本産業振興局長
確かにベンチャー支援というのは,どこまでどうやるのかというのが非常に難しいとこあります。
私はやはり,これから神戸の産業振興をしていく中で一番大事なものは,
民の力をいかに引き出していくかということがやっぱり一番大事やと思ってるんです。
神戸いうのは,もともと昔から,ふろしき一丁で,
一遍神戸で一旗揚げたろかというようなことで,今でいえばベンチャー,
当時は非常に変わり者だと言われた方があって,
民主導でやはり発展してきたまちだと私思ってますので。
確かに神戸で,いわゆるベンチャーをして上場しても,必ずしも神戸で,
あと,それの仕事を継続できるかどうかいうのはわからないところがあります。
ただ,余りありがたく思ってない方もいらっしゃるかもわかりませんけど,
私はやはり神戸で自分たちがそこで育ってきたといったことで,
例えば外へ行ったとしても,いわゆる神戸の応援団になってもらえれば,
それはそれで一つの意味があるんじゃないかなというふうに私は思っています。
今,とりあえず一度ベンチャーを志すならば,一遍神戸でやってみようという,
その機運を何とかつくりたい。あと,やはり神戸に定着してもらうためには,
神戸でやっぱりビジネスをやっていくのがメリットがあるということを,
やっぱり築いていかなければならないと思っていますし,そういったことを,
いろんなことを加味しながら,例えば企業誘致だってそうやと思うんです。
外から来ていただくのはもちろん大事ですけども,今,神戸で頑張っておられる企業を,
やっぱり外に行かないように,神戸でやっぱり定着していただくように
力を入れていくべきだというふうに思ってますので,
そういった考え方としては我々も十分持ってますので,
いろんなことを試行錯誤しながら,いいと思うことは続けていく,
これ,やはりある程度効果があったなと思うことは。
もう役割を終えたものについてはやめていく。
そういった形で,まずは現場の声を聞くことと,スピードだというふうに私は思ってますので,
今後そういった方向で進めていきたいというふうに考えております。
◯理事(井坂信彦)
ちょっと先ほどあいまいな質問をしてしまったんですけども,
要はいろいろ試行錯誤なさっているのはすごいいいと思うんですけども,
そろそろ,その試行錯誤の中から卒業した企業がいっぱい出てきて,フォローというか,
あとのヒアリングはやっておられるとは思うんですけども,
何が結局,自分たちが大きくなった決め手で,
何が本当に神戸のいろんな支援策の中でありがたかった,
何が一番世話になったと思っているのかとか,
そういった観点で1つ選んでいくのもやり方かなと思うんですけども,
そういった考え方はいかがでしょうか。
◯南産業振興局参与((財)神戸市産業振興財団専務理事)
先ほどの局長の答弁の補足も含めてしたいと思いますけども,
私どものインキュベーション施設から出た方々の神戸市内の定着率は80%でございます。
そういう意味では,ベンチャー,少し大きくなれば,市場は東京が大きいもんですから,
東京へ出ていくケースが多いんですが,
この種のものとしては非常に神戸への定着率が高いと思ってございます。
それと上場企業が私どもの産業振興センターとファッションマートから出ておりますけれども,
それは当然神戸市内で頑張っていただいておりますし,
それとインキュベーション施設に募集するときの神戸市──
今,神戸市外だけれども,市内で頑張っていただける方,
これについてもウエルカムでございますので,そういうふうなことを考えれば,
トータルとしては相当神戸市内でやっていただいているのかなというふうに思ってございます。
より定着率が高くなるように魅力を上げていきたいと。
局長申し上げましたけれども,何か起業するなら,ベンチャーを起こすなら,
神戸がええでというふうな,そこまで高めれたらなということで,
今回もドリームキャッチプロジェクトというのを立ち上げたところでございます。